2020.10.31-11.28
“SCARS”
SHOGO MATSUDA”SCARS” 410×318
©︎Shogo Matsuda All Rights Reserved
SHOGO MATSUDA”The Sacrifice”410×410
©︎Shogo Matsuda All Rights Reserved
THE SECRET MUSEUMでは第11回目の企画展として、
アーティストSHOGO MATSUDAによる個展” SCARS”を
2020年10月31日(土)-11月28(土)の期間、開催いたします。
松田翔吾は1993年高知県出身、現在東京を拠点に制作しているアーティストです。
空間デザインを学ぶ専門学校でドローイングの機会に触れ、
そこで初めて芸術表現に目覚め抽象画制作を開始した松田は、
2016年頃より独学でデッサン等の技術習得を試みはじめました。
現在は水彩と線画表現を中心に作品制作を行なっています。
松田は、日常にある汚れ・形骸・傷といった事象が、
実在している瞬間そのものを保有する点に強く惹かれていると言います。
日常の記憶から得たニュアンスを画面上に再現し、構築と破壊、意識と無意識を往来しながら、
画面上に発生した関係性を起点としてさらに制作は進みます。
これらは絵具の痕跡、あるいは記号性の強い人間の身体の線、
その偶発的な接続を生み出すと同時に、作家が世界に触れ「実在すること」を
探求した記録としてあらわれます。
近現代の思想や芸術からの影響は明白ながら、
専門的な美術教育を経由しなかったゆえに際立つ表現の純粋性、
対峙の姿勢がそこには感じられます。
問いも答えも持たずに出発し、時間や意識、絵画表現と戯れながら形をあらわす松田の作品には、
鑑賞者それぞれが個人的な記憶や感情を重ねうるでしょう。
しかし世界は偶然が複雑に絡み合っているに過ぎず、
そこに物語や意味を見出そうとするのが人間の性であることを暗にほのめかすかのようです。
なぜ身体が記号として扱われるのか、その源泉は何なのか。
現時点では、作家でさえ自身の表現について明確な答えを持たないところが多くあります。
自身の視覚言語を確立する過程で未知数の可能性を孕む、
松田翔吾の現在を目撃する本展、是非この機会にご高覧ください。
紹介文 瀧瀬彩恵 http://ayaetakise.me
展示概要
展示タイトル ”SCARS”
会期:2020,10/31(土)-11/28(土)
営業時間:13:00-19:00
休廊日:(月水木、11/13日)
入場無料
会場 THE SECRET MUSEUM
東京都渋谷区神宮前5-21-2
お問い合わせinfo@thesecretmuseum.tokyo
作家プロフィール
松田翔吾 Shogo Matsuda
1993年生
2016年より東京に在住
日常や映画から得られるイメージを
元に絵画表現をしている
Instagram@zhogo_watzuba
ステートメント
歩いていると、道々に広がる様々な「痕跡」によく出会う
それらが私には目に視えぬ生を保有しているように感じる
それはゆらめいていておぼろげで
触れないヴィジョンの水上で舞踏をするように
手にすくった水をこぼれないようにするみたいに